散花

作詞 浪花乃月 コラボ
作編曲 hi-ro  コラボ
歌唱 西山杏樹

桜散りゆく 清水で
寄り添うふたり 肩先しずか
春のたそがれ 沈みゆく
これが最後の 旅ねと云えば
笑うあなたの 眼が潤む

はらりはらはら はらはらり
桜の花びら 舞い落ちて
風に吹かれて 空に飛ぶ
移りすぎ逝く 時の中
せめてお前は 天に舞
此の世でそえぬ 恋つれて
来世とやらへ  行っとくれ

古びた宿の 窓の下
琵琶湖の水面 ネオンが揺れて
夢のなごりを 映し出す
これが最後の 一夜(ひとよ)と決めて
浴びる湯の香(か)が  眼に沁みる

はらりはらはら はらはらり
桜の花びら 舞い落ちて
通(かよ)う情けを 染めてゆく
明日(あす)は消え逝く 運命(さだめ)でも
きっとお前は 天に舞い
継ぎの世もまた 鮮やかに
見事に咲いて 散っとくれ