酔芙蓉
作詞:月光寺 照行
作編曲:叶 幸生
歌唱:西山杏樹
宿の番傘 斜めに差して
寄り添うふたりに 小糠雨
湯上りの あぁ 薄化粧
白いうなじに おんなが匂う
花の浴衣の か細い肩を
抱けば折れそな・・・ 酔芙蓉
巡り逢う日が 遅すぎたのと
涙で甘える  ほつれ髪
湯の川に あぁ 浮かぶ月
水の鏡に  写った花は
所詮この指 この手の中に
掬い取れない・・・ 世の運命
夜行列車の 笛の音ひとつ
別れを急かせて 遠ざかる
湯の町の あぁ 恋一夜
はぐれ蛍の 灯りのように
燃えて儚い うわさの陰で
忍び咲きする・・・ 酔芙蓉